美術に興味を持てたこと

日記

数年前まで全くと言っていいほど美術に興味がなかった。
というよりも、ゆっくり鑑賞するというのがそもそも苦手だった。

ある日、母が面白いYouTubeチャンネルがある、と教えてくれたのが「山田五郎 大人の教養講座」。

山田五郎 オトナの教養講座
評論家・編集者の山田五郎が、YouTubeをはじめました!山田五郎の得意分野、美術、ファッション、時計、街、グルメなどについて、オトナの生活がちょっと潤う教養をお届けします。社会人になったばかりの20代から、老後の学び直しまで、全てのオトナに送る「オトナの教養講座」です!「山田五郎オトナの教養講座」へのお仕事・コラボの...

美術には興味がなかった私だが、私自身の興味関心に関わらず「好きなものがあって、それについて楽しく・楽しそうに語ってくれる人」が好きだ。
すぐにハマってしまって、再生リストを10周はした。10周じゃ少なく見積もりすぎかもしれないと思うくらい観た。

私は先ほど書いた通り、「ゆっくり鑑賞する」ことが苦手だ。
それは恐らく知識がなく観るポイントがわからないからで、何をどう感じていいかわからず、感想がただ「好き・嫌い」で終わってしまうからなのだと思う。
別に「好き・嫌い」で良いのだろうけれど、それだけで興味を持ち続けるのは難しい。

そんな私は歴史が好きだ。
私にとっての歴史の面白さは、「誰が、どういう立ち位置で、どういう行動をとったか」が人の数だけ折り重なって結果があるところだと思う。
そんな人間にとって、このYouTubeチャンネルのように「美術史」というものを興味を持てるような語り口で辿りながら作品を見せてくれる、というのは、とっかかりとして最高の形だったのだと思う。

作家の性格、置かれた環境、そして時代背景や当時の流行や空気感があって、この作品ができている。
それを知って観てみると、好きなものがより好きになったりする。

どちらも特別展だったが、昨年は2回美術館に足を運んだ。
美術館に行ったのは初めてだった。

美術を楽しむためだけの空間でゆっくりと絵を観るのを、初めて面白いと感じた。

行ってみたい美術館がたくさんある。

昨年、大阪では中之島美術館が開館した。
今展示されている「佐伯祐三 ― 自画像としての風景」が今月25日までだそうなので、時間を作って見に行きたいと思っている。

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